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シルクは天然繊維ですので、価格は変動します。生糸は定期相場が横浜と関西に立っていますので、実勢とは異なりますが関連してる部分も多いのです。(関西生糸相場→)生糸相場はここ20年間でも最低の水準に近いところで推移していますが、国際相場からみてまだ高く、一本調子に上げ続けることは考えにくく、徐々に国際相場に近づくでしょう。

内地のメーカー紡績品は、だいたい価格は安定化の傾向にありますが、輸入糸は現地の建値と外為相場が動きますので、上下2〜3割くらい変動することがあります。

我々糸商としては、安値で安定した価格で供給できれば、需要も広がり良いのですが、輸入するタイミングを逸してしまうと建値と為替のダブルパンチを受けることもあります。

例えば半年後の企画とか、展示会の結果を待っての本番とかの場合には、できれば、10%程度コストに余裕を見ていただけると、スムーズに進みます。蓋を開けてみれば逆にコストが下がっていたなんてこともあります。値上がりリスクと値下がりメリットはコインの裏表。どちらの目も有り得るのです。

我々の商売のやり方として

@ストック品、ランニングストック品はできるだけコストと回転を見ながら手当てする
A輸入品の場合でお客様のオーダーが500kgを超える場合、直輸入にすることが多く(その方が安い)、為替リスクを弊社負担の価格を提示、契約後3週から4週でお渡しすることが多い
B染色糸、加工糸での納品の場合、原糸を仕切り預かりの形にしていただき、後に染色などの指図をいただくなど の形で価格の安定供給をはかって参ります。そこには契約相手であるお客様のご理解とご協力が欠かせません。


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